09.27 ミュージカル ジキルとハイド 2005/12/28

2月17日　日生劇場にて見て参りました、鹿賀丈史主演の「ジキル＆ハイド」を。
他のメインキャストは鈴木蘭々、マルシア等ですね。

日生劇場は、高校生の頃に養成所の先輩（でも中学生）の出演していた芝居以来です。
大きくて内装は流線型の素敵な劇場ですね、舞台の奥行きもあるし。
大劇場での芝居の場合、なかなか細部まで覚えていられないのですが
覚えている限り、また感想などを書いていきたいと思います。

まず、久しぶりにミュージカルらしいミュージカルを見たなぁというのが一番の感想です。 キャッツはショーメインでしたし、それ以外はやはりミュージカルと言っても軽めといいますか。 らしいと言うのは、まぁ突然セリフを歌として…ということですね、会話が基本、歌。 それがミュージカルだろうと思いつつ、最近そうでない物も多いですよね。 松尾スズキの「キレイ」を先日ビデオで見たのですが、あれも普通に会話してて 時折（会話っぽくない）歌が入ると言う感じですし。 …いまいち上手く説明できてませんが。 さて舞台装置。 イギリス（ロンドン）の町並みが再現（？）されているようでした、 大きい舞台空間ですのでちゃんと高さも奥行きもあるようで。 開演前はその建物の窓から光が見えて、それ以外は真っ暗。 一度、ランタンのような光が通り過ぎましたが、人の姿は見えないで光だけが横切っていました。 夜の雰囲気が良く出ています。 芝居中かなりの頻度で場所が変わるので、奥行きを活かして脇から店が出てきたり、 また違う方向から屋敷が出てきたり、奥から研究室が出てきたり。 動く舞台って面白いですね、単純に。 一度、私もミュージカルで動く舞台装置に乗って登場したことがありますけど、 自分の意志とは関係なく動くので怖くもあり、楽しくもあり…のよい経験になりました。 あ、小道具でいいのかしら？ ハイドの殺しのシーンに沢山ギミックがあって、どきどきしました。 血のりとか！爆薬とか！ 衣装は…こういう芝居で言えば普通でしたね。 しっかり作りこまれていましたが、特筆すべきことはないかな。 気になったのはカツラ。 ジキル氏とハイド氏、二つの人格を演じている鹿賀丈史さんが使っていたカツラが、 なんともあぁ…カツラだなぁ…という感じでした。 いつもは結んでいる髪を、ぱっとほどくとぼさぼさの頭にすぐなるし、 また結ぶとすぐにすっとするのは凄いなと思ったのですが。 女性陣の頭もなんとなくぼさぼさに見えてしまいましたし。 照明、音響は派手めで。 頻繁に観客めがけて光線がきまして、多少目が痛くなりました。 ジキルとハイドの二つの人格を揺れ動く様を、照明の色で変えたりするのは面白かったです。 音響はこれも舞台の奥行きだな！と思ったのですが、 舞台装置の脇にオーケストラの皆様がおられ、生演奏でした。 役者の方々はもちろん歌がうまいので、大合唱されるとそれだけでびりびりきます！ ただ、歌の尺が一曲一曲長かった様に感じました。 同じようなの繰り返しすぎじゃない？みたいな。 ええと、全体の感想にうつりますか。 原作読んだことがなかったので、難しいテーマを持った話だったんだなと。 命って、とか人って…とか考えてしまいました。 でもちゃんとエンターテイメント！なんですね！ 面白かったです。 舞台では三度目の鹿賀丈史さんはやはり声が良く、存在感があって、 人格ががらりと変わってジキルからハイドになるところなど、凄い迫力。 でも今回は少し癖が気になったのと、ハイドの時はまだしも ジキルの時に相手役の鈴木蘭々さんとの年の差で老けてみえてしまったな～と。 でも好きです、格好良いです。 鈴木蘭々さんは舞台では初めて拝見しましたが、それはもう可憐で美しかったです。 歌手なだけあって、歌も綺麗でした。 マルシアさんは…日本語がたどたどしい…のが気になりましたが、 やはり歌手！歌に迫力がありました。踊りも凄い。 いやぁいいですねぇミュージカル。 またやりたくなってきました。