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<お品書き>
●8月15日 中野MOMOにて
モノヅクリズムソラトビヨリ。「沼田宏の場合。」

●8月24日 地元文化会館にて
劇団俳優座「風薫る日に」

●9月6日14:00 天王洲アイル銀河劇場にて
草笛光子×今村ねずみ「6週間のダンスレッスン」

●9月6日19:00 池袋シアターグリーンにて
GREEN55プロデュース「台所」
<参加劇団:発表順>
慶應義塾大学 ゴジゲン 
立教大学劇団 しどろもどろ 
日本大学芸術学部 BABY EINSTEIN 

●9月10日 池袋ギャラリーZOにて
TARO × MUKO(タロムコ)「TERMINAL」






モノヅクリズムソラトビヨリ。(ttp://soratobi.jp/)
「沼田宏の場合。」

見たことがなかったのですが、
芝居知人が出るというので、友達と行きました。
天国チームと地獄チームという名のダブルキャストで、
私たちは地獄チームにて鑑賞。


〔死んだ人間が地獄と天国どちらに送られるかは
生きていた時代が違う、12人の陪審員の話し合いによって決まる。
全会一致しないと、審議は終えられない。
その日の議題はトラックに轢かれて死んだ「沼田宏」。
あっさり天国行きに決まるかに見えたが、一枚の「地獄行き」票から
陪審員の人生模様まで織り込まれた長い審議が始まる…。〕

といった様な話でした。
12人の優しい日本人(もしくは更にさかのぼって12人の怒れる男)
を見たことがある人は、すぐに馴染む設定でしょう。
私は前者の映画と再演をテレビで見ました。

細長い机を並べて長方形にした、会議室っぽい舞台に
ホワイトボード、お茶等が置いてある棚。
シンプルな舞台での一幕劇です。


いやとにかく面白かった!
職業年齢だけでなく、生きた時代・死に方の違う陪審員達の
設定が活きて、笑えて泣けましたー。
覚えている限り列挙すると

陪審員1号(女)
おそらく現代人、20代
スターウォーズマニア 軽度のロリータファッション
事故死(忘れた。多分そう)

陪審員2号(男)
おそらく現代人(20世紀かも)
ヤクザ
組長を庇って打たれた

陪審員3号(男)
おそらく現代人 
飲食店勤務
過労死

陪審員4号(男)
昭和初期
兵隊
餓死

陪審員5号(男)
昭和以前
噺家
老衰

陪審員6号(男)
おそらく現代人
会社員
事故死

陪審員7号(女)
おそらく現代人
主婦
毒殺

陪審員8号(女)
昭和
暴走族
事故死

陪審員9号(男)
幕末
維新志士
病死

陪審員10号(男)
おそらく現代
事故死

陪審員11号(女)
昭和~平成くらい
ホステス
刺殺

陪審員12号(女)
明治
小説家
病死


と様々。
生き死にのかかわる話なので、どうしても泣きよりになるのですが、
それでもちゃんとテンポとか、時代の違いによるギャップとかで
笑わせてくれたのでとてもリラックスして見れました。
最後ハッピーエンドだし。
で、なにより役者さんたちが達者な方々で
男性は格好よく、女性は可愛く綺麗で、かつ個性的でした。

また見に行こうと思いました。
(あ、クライマックスのフラッシュバックの演出はやばかった・・・
その複線の陪審員10号が全員の注文を覚えているってのも凄かったけど。
…見た人にしかわからない記述になってしまった…)

<◎>




劇団俳優座(ttp://haiyuza.sakura.ne.jp/)
「風薫る日に」

多分はじめて見ました。
私が落ちたのってここの研究所だったっけ??
もう覚えていない…。
地元の演劇鑑賞会にて、母親と一緒に。

〔平山家では祖父:正綱の米寿を祝う会が行われる。
正綱の長女:幸子はその準備に大忙しだが、
実は絶縁状態にあった兄:正昭を家族に内緒で招待していた。
父と兄の仲直りの為に、幸子は夫と娘も巻き込んで用意をするが、
幸子の奮闘にもかかわらず、米寿のお祝いを聞きつけて、
大叔母や近所の床屋まで家に集まってくる。
久しぶりに会う息子との会話もないままに、会は進んでいくが…〕

高めの年齢層向けの芝居であります。
演劇鑑賞会の平均年齢が高いから、しょうがないんですけどね。
でも、面白かったです…というか勉強になりました。
私は小さい頃に父方の祖母・祖父を亡くしていまして、
母方の祖母とも別居しているので、
高齢者とかかわる機会を余り持たずにきたのです。
なので、本当に「ベテランの演技を見て」勉強になると同時に
年を取った人の話し方、動き、それに伴う周りの動き…
そういうのが勉強になりました。

お話も良かったです。
前半の、主人公の思惑通りに事が進まずあたふたする様は
コメディの王道で、笑えましたし。
後半は、家族について、戦争について難しい問題で考えさせられました。

しかし、新劇のお芝居に出てくる若者ってダサいねぇ…
お前がいうなって感じですか。
あ。後見た後、「老い」を演じる事について、
一緒に見ていた母に演説をぶちました。
生意気ですね。
お母さん、聞いてくれてありがとうございます。

<〇>




草笛光子×今村ねずみ(ttp://www.stagegate.jp/top.html)
「6週間のダンスレッスン」

何かで宣伝を見て気になったので、母親に頼んで一緒に行きました。
お母さんありがとう。

〔老未亡人リリー・ハリソンは、自宅でダンスを習うために
「6週間でマスターするダンスレッスン」を申し込む。
そこに現れたインストラクター、マイケルは皮肉屋で口の悪い中年男。
二人は警戒心からぶつかり合いながらも、
ダンスを通して深い絆で結ばれるようになるが…。〕

年を取っても美しい草笛光子さんと、
ダンスはお手の物の今村ねずみさん(コンボイショウ主宰)の
2人芝居です。

楽しく、切なく、最後はしんみり良い話です。
そしてなんといってもダンスが楽しい~
1週目スイング
2週目タンゴ
3週目ワルツ
4週目フォックストロット
5週目チャチャチャ
6週目コンテンポラリー
ダンスごとに変わる衣装も楽しいし、
今村ねずみさん演ずるマイケルによるダンス講義は為になります。
見ながら一緒にステップを踏みたくなりました。

衣装が変わる為しょうがないのかもしれませんが、
一幕(一週)ごとにスライドが挟まるのが、
若干冗長でした。
ダンスももう少し長いと見ごたえがあるのだけど…
いや、でも良かった。

<〇>




GREEN55プロデュース「台所」(ttp://green55.jp/)
<参加劇団:発表順>
慶應義塾大学 ゴジゲン 〇
立教大学劇団 しどろもどろ ◎
日本大学芸術学部 BABY EINSTEIN △

おなじみシドロ目当てに行きました。
三本オムニバスで、テーマが「台所」です。

1:ゴジゲン「サムライキッチン」
パンフレットによると、サムライがチェリーパイを作る話だそうで。
一体どんなんになるんだろう、と思っていたら舞台裏が舞台でした。
つまり、「サムライがチェリーパイを作る芝居」の舞台裏が、
今回の舞台という。
逆に言うと、本当の舞台裏が其の舞台上では本番の舞台なので、
最初は何やってるんだか全く分かりませんでした。
今この文章もちょっと分かり辛いですね…。

基本はドタバタで、ハプニングに次ぐハプニング。
演劇やってる人間からなら「あるある…ねぇよw」的な笑いも取れるかな。
私は、ちょっと内輪ネタ過ぎるんじゃないかと思いました。
まぁ笑ったけど。

実際に共演者があんな事してたらマジで切れます、私が。
でも、若い芝居らしくて良かったです。
ナイフがナイフに見えなかった事、着物の来方が変&汚い事、等々
細かい所は気になりましたが、おおむね楽しめました。
なんか最後はいい話みたいになったし…いや丸め込まれただけか?


2:しどろもどろ「天使たちの動きは速すぎて見えない」
お目当てシドロ。
しかもかなり全盛期メンバーに近い豪華なメンツ。
…大半学生じゃないのは、学生演劇祭的にはどうなんでしょう。
まぁいいか。

流石の増田さん作演だなーという感じ。
今回もロック…パンク?だなぁ。
珍しく恋愛ざた(三角関係)が絡んでいました。
バターを食べ続ける男(林君)が気にかかってしょうがなく、
「一曲歌ってもいいですか」という夫(石井さん)にときめき、
(というか、眼鏡姿のダサ格好良さにまずときめいていた訳だが…)
英語の発音が良過ぎるインディアンにすら見えてきた弟(島君)に笑い、
あのしゃべり方が癖になるなーと妻(村松さん)を尊敬し、
とにかく飽きない時間を過ごしました。

ただ、笑いたいときに笑えない空気が観客席に有りまして…。
アウェー感が少し有りました。
ゴジゲンさんのお客さんが多かった印象でしたので。


3:BABY EINSTEIN「台所はじめました」
一番最初に劇団の説明を似非外国語で通訳を交えて行なう、という演出があり。
私は、そのやり方と説明している内容でちょっと反感を覚えてしまいまして。
其の後、かなり穿った見方をしてしまったことを、先に述べておきます。
(「オレこういう賞取ったんだぜー」的な内容を、話の最初にする人とか、
芝居のチラシに必要以上に自分ボメを書く劇団とか、
個人的に好きじゃないのでした。)

視界の真ん中だけが、丸くかけてしまった妻と
妻が医者と不倫をしている事にたいする当てつけで、宗教にはまる夫と
その娘
の破綻した家族の再生を描いた物語…なのかな。

上手いし、面白いと思ったけど、
見終わって嫌な気持ちになった。
なんだかなぁ。



TARO × MUKO(タロムコ)(ttp://taromuko.zatunen.com/home.htm)
「TERMINAL」

サークル同期の高野君と、サークル後輩の向谷君による演劇ユニット
TARO × MUKO(タロムコ)の第二回公演です。
単独は2度目ですが、ゲスト出演はコンスタントにやっているようです。

今回も40分位の、コント&2人芝居。
一つずつの話が独立しているようで、最後には一応一本の線でつながります。
駅/電車が主な主題のようでした。

私はちょっと色々あって、ゲネを見せてもらったので
どうしても段取りの悪さが目立ってしまったのですが、
本番はきっともっとすんなり見る事が出来る様になっていたのではないでしょうか。

個人的には前回の方が好きです。
もう少し挑戦的だった気がするし、勢いがあって。
まぁ車掌さんの格好が二人とも思いの他似合ってて、
そこは良かったかな〜。
(我ながらそこなのか…)


<〇>

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