09.27 続・ピノッキオ ～或いはカムパネルラの回想～ 2006/3/21

3月5日14：00～、所属サークルの芝居見てきました。
私はもう引退してしまったので、後輩達の芝居です。

身内なので。
贔屓目で見てしまうし、どうしたって客観的には難しいので簡単に。

全体通して、見ている間ずっと思ったのは「たんせい」。
「端正」で「丹精」。
脚本も演出も役者も照明も音響も装置も衣装も宣伝美術も制作も全て、
しっかり皆が凝り性を発揮して、作ったんだなぁという感じがしました。

そして、珍しく全体のバランスが取れて、
世界観にずれがないなぁと。

非常に良かったです。
舞台監督・舞台監督補佐が、凄くいい仕事したんだろうなと思いました。
皆お疲れ。


さて各々に対して思ったことなど。

脚本・演出
ピノキオも銀河鉄道もばっちり知ってたので、引用部分も分かり易く。
それ以外でも台詞とか、いいのが幾つもあった。
ただ、どうしてその二つでくっ付けたんだろうとは思いました。
パンフの説明やらで少し分かった気もしないでもないけれども。

理解できたかといえば、全く。
でも、なんとも言えず切なかった。

演出は物凄く格好良かった！
照明、音響、装置の絶妙なコラボ！あとフォグ。
感動した。

1時間半ない割には長く感じてしまったのが、一つ残念。
「よくわからない」→「なんとなくこういう事？」までが長かった気がするので、
その疑問で見てる間の集中が辛かったのかな。



役者
不条理な芝居の台詞に振り回されてしまった感はありますが、
全体的に皆がんばってるなぁと。
サークルの役者の声は、最近俄然聞き取りやすくなったし。

ただ、やっぱり「台詞を言うこと」≠「演技」だと言うことは
もう少し考えた方がよいかも。



照明
目潰しに懐かしさを。
時計が壊されるところの、シルエットは大層格好良かった。
シンプルに綺麗。


音響
少なさの勝利。
要所要所だったので、それが良かった。
歌（これは役者か）はよくやるなぁと思った。


装置
久しぶりに結構作りこんでる感じが好感度大。
時計格好良い！
鶴をつるしたのも素敵だった。
頑丈な橋良い！
カーテン閉めるときの音がかなり残念だった。
椅子が！
布引いてるところに感動。
良い椅子だ…。



衣装
MVPだと思う。
ゴスロリに脱帽。
囚人服にうっとり。
人形にまで着せてたのに感動。
凄い、凄い、凄い！



宣伝美術
実はかなり好きでした。
シンプルで、まとまってて、統一感があって。
さり気にハイセンスって感じが。
仮チラの漫画は笑った。



制作
前説・その前のスライドによる案内文に大分感動。
丁寧でよかった。
面子が良かったと思う、和む。


総評。
良い芝居でした。