2007年3月9日、早稲田学生会館にて、岸田國士の戯曲2本見てきました。
「紙風船」と、「驟雨(しゅうう)」です。
前者だけ読んだことありました。
演出は早稲田卒の方みたいです。
劇団じゃなくて、プロデュース公演みたいな?
情報が曖昧なのは、突発的に誘われて行く事になったからです。
舞台
白い折り紙が敷き詰められて帯状になったもので作られた円形の演技スペースと、
その中心に色のついた折り紙がいくつか置いてある机。
机の近くから白い折り紙の帯に向かって少し色のついた折り紙が落ちている。
そこに臥している女性と、女性に隠れるように白い折り紙のなかで眠っている男性。
この状態で開場して、そのまま始まります。
紙風船は、結婚1年目の夫婦の退屈な日曜日の風景。
驟雨は、新婚旅行で嫌になって家を飛び出し、
姉夫婦の所に転がり込む若い妻の話。
どちらも、確かに古いんですけども。
女と男。
分かりあえないのね…なんて、知った口たたきたくなります。
いや、面白くて!!
前者のお気に入り。
↓
○開演と同時に、女性がゆっくりと起き出して、
もくもくと鶴を折り始めます。
そして、一言めに痺れてしまいました!
タイトル、登場人物の名前、状況説明…
つまり、脚本の冒頭に書いてることですね。
それを折り紙の手は止めないままに、言いつづける…
その演出も好きでしたけど、女優さんの声がなんとも言えず良かったです。
○二人ではじめた空想の鎌倉旅行。
最後には夫ひとりにだけ美しい妻が見えている…
そして取り残され、夫の後ろで立ち尽くす妻。
折り紙のなかにざぶざぶ入っていく夫と、それをただ見つめる妻…。
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