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先日3/26に母と銀座のルテアトル銀座で「デモクラシー」を観ました。
劇団四季出身の鹿賀丈史さんと市村正親さんが26年ぶりに共演する!
ということでかなり話題になっている芝居ですね。

いつもは学生の身ゆえの金欠と、なんとも言えぬ都会への距離から
あまり高い芝居は観ることの出来ない私ですが(無料~2000円がいいとこ)
この度は母という強力なスポンサーを味方につけて、10000円のこの芝居です。
しかも、なんとも有り難いことに来月には「CATS」が、
再来月には「メディア」←大竹しのぶ、生瀬勝久の! が待っています。
ありがとうお母様。

さて、詳しい内容はネタばれにもなってしまうので書きません。
また70年代ドイツの複雑な背景の話なので、
小中高と社会が大の苦手だった私には到底うまく説明できるわけが有りません。
なので詳しいことで差し支えない情報は、是非他の情報サイトの方をみて下さい。

なのでざっとの感想を色んな面で書いていきます。(多少のネタばれを含みます)

まずとにかく一番最初にいいな!と思ったのは舞台装置。
開演前から幕は上がっており、そのままの舞台が一望できまして
そこからなんとも気に入ってしまいました。
広い舞台が有るからこその空間の分け方がされている感じ。
中央に大きな第一舞台?、これは長方形で面に対して斜めにしたような配置。
少し傾斜が有るようで、奥に向かうに連れて高くなっているようでした。
長方形の手前、下手には椅子が一脚置けるスペース
上手にはいかにも執務室といった感じの重厚な椅子と机。
長方形の奥、下手側に会議室風の簡素・・・というか機能重視の椅子とテーブル。
そして開演すると、その時々に登場する不思議なパネル。
鏡のように像を移したり、後ろの情景が透けて見えたり、人がするすると上部から顔をだしたり。
至ってシンプルでしたが、均整がとれて美しい舞台でした。

そして次にやはり役者!、
市村正親さんは「古畑任三郎」で見た時に好きになり、ずっと気にしていた人。
鹿賀丈史さんは「レ・ミゼラブル」の格好よさにやられ、やはりずっと気にしていた人。
というこの二人の組み合わせ、というだけでも個人的には楽しみだったのですが
本当に二人ともすばらしかった!!
なんていうか、失礼極まりないんですが『上手いなぁ…』と!
プロに対して言う言葉じゃないんですけど、本当にそう思いました。
鹿賀さんとか凄く癖が強いんだけど、それが心地よく。
市村さんは・・・凄く可愛らしかった(笑
もちろん芝居を見ているのだけれど、
その場で生きて歴史をつづっている人を見守っている気持ちになりました。
最近安い若者の芝居ばかり見ていたので、久しぶりの感覚です。
それはそれでとても良いものだと思うのですが、
やはりコンスタントに高い金を払ってでもこういう芝居を見なくてはと思いました。
他の八人の役者さん達も凄く良かったです、いちいち動きが綺麗!
流石プロです。
お気に入りは藤木孝さん。
遠くで見ていたので、とても特徴的な声に引き付けられたのですが
パンフレットを見て素敵ダンディーなお顔にやられました。
おやじスキーなんですよ・・・。

照明は、これまたとてもシンプルでした。
しかし所々はっとするほど美しく、ビビッドな色のない照明の良さを再認識しました。
それとともに、極度に減らされた音響効果にも緊張感が高められました。
役者の動く音と、声しかしない演技空間は
それだけ役者の技量を試しますが、本当に良いですね。
勿論、がんがんに体に伝わる音響とともに、格好良い照明がどんどんつく芝居も大好きですが。
こういう芝居には、ってことです。
逆に物凄く外してくるのも格好良いとは思いますが。

衣裳は基本的にスーツで、全体的に灰色っぽい色味の芝居でした。
2時間半という長さは適切だった様に思います。
演説のシーンなど、長い台詞も多く「台詞劇」でしたが飽きさせることなく。
また、あの舞台装置ならではと思いますが
ほとんどのシーンでキャストのほぼ全員が舞台の上に存在しているというのが良かったと思います。
話をしていないところでの演技、クローズアップされていない人々の芝居が
さりげなく、五月蝿くない程度に目の端に入るというのがとても好きでした。
総じてとても良い芝居だったと思います。
泣かせられることはありませんでしたが、なんどもぐっと来ました。
男の世界、男の芝居でした。

※上記の感想はあくまで、ペーペーの私の感想なのであまり参考にならないかもしれません。
勉強不足ゆえの誤った表記がある可能性は高いです。
生暖かく見守って頂くか、ばしっと指摘していただけたらこれ幸い。
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