09.27 NINPU 2005/4/27

随分と放っておいてましたが、その間に何本か芝居見たので少しずつまた更新します。

さてまずは4月4日に見た、危婦人（きふじん）の「NINPU」（ニンプー）について書きます。
こちらは今までまったく知らなかった劇団だったんですが、
団員の方と先日参加したｗｓで知り合いになりまして、見に行く運びとなりました。
場所はサンモールスタジオというところで、隣にシアターサンモールというでかい劇場があります。
でかい方では昔ファントマって劇団の芝居を見たことが有ります。
が、スタジオの方は初でした。
いわゆる小劇場という広さで、奥と手前に客席が有りました。
つまり客席の間に舞台が有るという形ですね。
（私は手前側、1番前の席に座りました）

では舞台装置について。
白基調で、舞台下手（向かって左）には小さな台が複数個。
形は真ん中に丸いのが一つと、それを囲むように貝殻型というか花びら型というかの台が5つ。
お互いにそれなりの距離をおいて、しかし一見して花の形だなというのが分かります。
これが、話が進むに連れ蓋が開いて物が収納できたり、
手で簡単に動かせるようで色々違う形になったりして面白かったです。
上に乗って役者さんたちが演技をすることも多かったので、便利だなぁという印象。
そして可愛かったです。
舞台上手（向かって右）には小さな丸い椅子が4つ。
あと、幕が張られていました。
下手ははけ口とオープニングにスライドが映し出された弧を描いているスクリーン。
かなりシンプルな作りですが、やっぱり全体的に可愛い。
あ、あと舞台の奥の客席に行く為に、始まるまでは布が舞台の上に橋のようかかってました。

舞台が白いのでさぞや照明が生えて綺麗だろうな…と思い照明を見ようと上を見ると。
舞台の真上辺りに巨大なシャンデリア？が！
六角形の枠の中に、沢山のプラスチックの半円が見えました。
私はガチャポンのカプセルだと思ったら、当たってました。
照明の光が、カプセルによって乱反射して幻想的な光を生み出していました。
素敵…。

内容は妊婦学級（？）に通う妊婦さん(11人！）達の…なんでしょう悲喜こもごも？
主人公は不倫相手の奥さんの子供を代理母として出産することになって…。
結構重い話になりそうな題材ですよね、他にも十代の出産やら、児童虐待やら。
でも小気味良い会話のテンポと、私好みのネタシーンが上手い具合に絡み合い。
とても面白かったです。
役者さんとしてはザン ヨウコさんという方がとても素敵でした。
面白い！
あと、ハル テロコさんという方が胸の間に携帯電話とか挟んでいて驚愕しました。
他の皆さんもそれぞれとても可愛らしく、素敵な女優さんたちでした。

あと素敵だったのは衣装ですね。
聞いたら一着一着手作りだそうで！
15人の女性（1人男性いらっしゃいましたが役では）それぞれ、違う色で。
青の人は色々な青で一着作ってあるんですよ。
で、基本的には植物モチーフが必ず入っているんです。
さりげなく足元は五本指か、足袋靴下でそれもなかなか。
白い舞台に（キャラクターとしても）カラフルな女性達。
お花畑か、キャンディの箱のような。
2hを長く感じない楽しいお芝居でした。

小道具として出てきた鞄も手作りで、小型版がグッズとして売られていたのも面白い。
あと、妊婦さんの話だからと託児サービスを行っていたことがびっくり。
色々やってるなぁと感心しました。